用意するもの
・マグネット(磁石)3個
・寿命のきた乾電池(アルカリ乾電池)
・目覚まし時計(アナログタイプの卓上時計)
重量・サイズが同じマグネット(磁石)を三個用意してください。ホームセンターなどに売っているホワイトボードにくっつけるようなタイプのマグネットでいいと思います。
冷蔵庫の扉(正面)に一つ、冷蔵庫の左側面にもう一つ、冷蔵庫の右側面にさらにもう一つ、それぞれのマグネットを、床からの高さが同じ位置になるように配置して、くっつけてみてください。
冷蔵庫から半径1メートル程の範囲内で、机や棚などの安定した場所に、寿命がきた乾電池を入れた目覚まし(卓上)時計を置いてみてください。すると、時計の秒針が再び動き始めるはずです。寿命がきた乾電池をリサイクル用の廃棄物としてリサイクルセンターに持っていくのではなくて、家庭でできる乾電池のリサイクル方法です。
これは、工学の分野における「三相交流」という物理現象を応用したしくみになります。3つのマグネットの回りに「磁界(磁場)」ができ、その「磁界」の影響を受けて、再び時計が動き出すというしくみです。時計は精密機器なので、直接マグネットをくっつけると、故障の原因になりますが、先に述べた方法で、寿命がきた乾電池ををさらに有効活用することができます。
マグネットをくっつけるのは、冷蔵庫でなくても、マグネットがくっつくようなタイプの鉄製の、あるいは金属製の缶ケースなら何でも(例えばお菓子のクッキーなどが入っていたようなものでも)応用できます。
三個のマグネットのついた「冷蔵庫」と寿命のきた乾電池を入れた「目覚まし時計」との関係性は、磁場のある「地球」と磁場のない「火星」との関係にも似ているかもしれません。物理学や理数系の分野について、アマチュアの趣味としてですが、学んでいくと、いろいろ面白く、また日常生活で実用化できそうなアイデアも浮かんできて楽しいですね。